2012年3月25日

シングルスピードMTBのチェーンラインを考える

前回のSurlyのハブとシングルスピードのチェーンラインのお話の続きです。

私のSurly 1x1には、8sのチェーンを使っているので多少は斜めがけでも問題なく、実際の所トレイルライドでもチェーン落ちはありません。しかし、チェーンラインが出ていないのは気分のいいものではありませんので、可能な限りチェーンラインを出したいと思います。

チェーンラインの調整ですが、現在使用しているクランクはホローテック2のDeore 9sなので、調整はスペーサーを使って行います。

クランクセットに付属しているスペーサーは3種類です。本来はチェーンデバイスの有無や68/73mmのBBシェル幅に対応するために使われるものですが、これを流用して調整します。

1x1のBBシェル幅は73mmなので、2.5mmのスペーサーが入った状態でチェーンラインが50mmとなります。これが現在の状態です。
この状態でアウター位置にチェーンリングをつけていますので、フロント側のチェーンラインはミドル・アウター間の間隔7mmを足すと57mmになります。そして、 Surly Disk Hub のチェーンラインは53.5mmなので、3.5mm分だけチェーンリングをフレーム側に寄せなければなりません。

そこで、Aのスペーサーを外して反対側に入ます。この方法だと、チェーンラインのズレは3.5mm - 2.5mm = 1.0mm になります。ぴったりにはなりませんがまあいいでしょう。以下が調整前と後のものです。

うーん。写真では分からないですね。実際の所はチェーンラインは「ほぼ」フレームと並行になっていました。

実はこの方法はちょっとした副作用があります。通常、トリプルクランクは右側のクランクが左クランクよりもクランクオフセットが大きいため、フレーム中心からクランクまでの距離が右側の方が離れています。

今回の方法はスペーサーの移動なのでペダル間の距離は変わりませんが、クランクの右側のクランクオフセット値を減らし左側のオフセット量を増やす事になり、結果的にペダル位置がフレーム中心線に対して左右均等に近くなります。

で、作業後に乗ってみたのですが....うーん、何も変わらんです。いつもの事ですが鈍感ですみませんorz...

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