2011年5月1日

SixSixOne Evo Lite XC Kneeを買いました

日本語には突然の出会いという言葉があります。出会いと聞くと運命的な感じがして美しく聞こえるかもしれませんが、その言葉が意味することは、物欲にまみれた現代人にとっては、いわゆる衝動買いと同義であるとも言え、また、それを正当化するための飾り言葉でもあります。

今回のブツは
今回の愛すべき衝動買いは、SixSixOne Evo Lite XC Knee(ニーガード)です。Bike Shop玄武さんで試着してから90秒でお買い上げでした。今回は(も?)店長のセールストークにやられたような気がしなくもありませんが、結果的に大満足ですのでまぁいいでしょう。しかし、店長が強くプッシュする商品にはハズレが無いですね。
SixSixOneの製品のうち、製品名に「Evo」と着いているのは、昨年にテレビで放送されて有名になったダライランシー特性を持つ素材を使った製品です。ダライランシー特性というのは、普段はゴムのように柔軟な素材が、衝撃を受けると一瞬で固くなる特性です。このような素材は以前から存在していたようですが、d3o社が積極的に売り始めてから爆発的に増えたような気がします。もちろん、Evo Lite XC Kneeにもd3oの製品(もしくはパテントを使って製造された製品)が使われています。

実はEvo Lite XC Kneeを買う前にPOCのJoint VPD Kneeを試着した事があるのですが、こちらはフリーライド向けの製品と言う事もあって、動き易さはEvo Lite XC Kneeに劣るように感じました。日本のトレイルは登り返しが多いため必然的にペダルを漕ぐシーンが多くなります。Joint VPD Kneeでは膝が動きにくく、トレイル用途にはちょっと辛い感じがしました。また、Joint VPD Kneeは形状が筒状ですので、帯状に巻き付けるEvo Lite XC Kneeと違ってフィット感の調整ができない点が不満でした。

実際に使って(コケて)みて
Evo Lite XC Kneeを装着した状態で2回ほど山で乗ってみました。漕ぎやすさについては、プロテクターを着けているのを忘れるほどではありませんが、十分軽い感じがしました。ジーンズで乗っているときよりも膝の上げ下げに対する抵抗感は少なく感じました。また、フィット感は上下で3本のベルクロで調節できますので、圧迫感やズレ落ちてくる感じは全くありませんでした。

肝心の防御性能は、一度だけ軽くコケましたがはっきりと実感できませんでした。相手は土と根っこでしたが、ハードシェルの製品と比べると明らかに防御能力は劣っているのは分かりました。ハードシェルの場合は表面で対象物を滑らせて衝撃を逸らす感じがしますが、ソフトシェルであるEvo Lite XC Kneeの場合は、衝撃を逸らすと言うより衝撃を受け止めると言った感じがしました。

このように書くと、プロテクターとして問題があるように思われますが、コケたときの足には特に異常はなく、しっかりと防御は行なっていたようです。この製品のキモとなるダライランシー特性については、利いているのだか利いていないのかは実感できませんでした。雰囲気としては、固めのゴムシート包んだ膝をぶつけた感じに近かったです。

最後に
MTBは不思議なもので、恐怖で体が緊張しているときは車体は安定性を失い易くなります。里山トレイルなんぞにプロテクターは必要ないと思う人も多いと思いますが、この手のソフトシェルタイプを着けているだけで心理的に恐怖心が減り、リラックスして乗れるようになると思います。怪我の発生を予防すると言う点から見ても、動き易さを重視したニーガードは日本のトレイルにはマッチしていると感じました。

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